職員インタビュー
──普段おこなっている業務
私は現在、障がい者センター・あいさんハウスぎふで主任をやらせていただいています。同時に、あいさんキッズの管理者と児童発達支援管理責任者、通称〈児発管〉という立場です。
管理者としてのお仕事は、まずは障がい児のサービス利用の入り口としての契約業務ですね。そして契約後、日々のご利用の受付や、調整など毎月おこなってゆきます。
児発管としての業務は、児童の成長を支援するための個別支援計画の作成がメインの業務です。お子さんの発達状況や障がい特性、性格に合わせて成長を支援する、そのためのプランを立てるのです。親御さんと話して、これくらいの期間でこれくらいの成長を目指そう、といった感じですね。
──愛燦会へ入職したきっかけ
愛燦会に入職する以前から、障がいを持つ児童を支援する仕事をしていました。今後も知識や経験を活かして働きたいと思っていたところ、もともと高齢分野からスタートしている愛燦会が障がいの分野に進出しようとしていることを知ったのです。それが障がい者センター あいさんハウスでした。
その起ち上げのタイミングに、ぜひ参加してみたいと考え、愛燦会への入職を決意しました。
──障がいの分野で様々な部署を体験
あいさんハウスでは本当に色々な経験をさせていただきました。
まずは入所支援という重度の方々を対象とした支援員から始まり、次に比較的中度の方を対象としたグループホームに異動になり、その次が就労支援、つまりお仕事をサポートする部署へ異動になりました。そうこうしているうちに、2016年に現在の職場である施設、あいさんハウスぎふが新たに起ち上がるということで、そのタイミングで岐阜県の方に異動になりました。初めて施設から施設への異動でしたね。
ここあいさんハウスぎふでも、最初は大人の方を担当していたのですが、途中から障がい児の方を担当することになり、現在に至っています。
ですので、障がいの分野は法人の中で一通り経験させていただいたと思っています。
──その方がもっとも心地よい距離感を保つ
同じ分野で働いているとはいえ、職場が変わるたび難しさも変わります。
障がいでいえば重度・軽度の差はありますし、それによって支援する量、つまりどれくらいサポートすべきかにも差はあります。たくさん必要な方も、少しでいい方もいらっしゃいます。誰もかれもやれるだけ精一杯やればいい、というわけでは決してありません。介入してほしくないという方もいらっしゃいますから。ですので、大切なのは人に合わせた距離感ですね。つまり人間関係と同じです。その方がもっとも心地よい距離感を保つこと。これが大事です。
そして、「好みではない距離感」になってしまっていることを素直に伝えられない方も中にはいらっしゃいますし、言葉を発することが困難な方・苦手な方もいらっしゃいます。ならばこちらは、その方の言葉以外の反応などから「いまどういうふうに感じているのか?」をキャッチしなければならないのです。表情・しぐさなど、非言語的な部分でそれを見極めます。
でもみなさん、必ずなんらかの表現はしてくれるんですよ。その方ならではの表現を見つける。それがわかった瞬間、また一つ通じ合えたんだなという喜びがありますね。
でも比較的、障がいを持った方々は素直な方が多いように感じます。思ったこと、感じたことを素直に表現してくれます。その方々の、本音をキャッチできた時は嬉しいですね。それによってサポートの方向性が見えてきますから。それが何よりのやりがいと言えますね。
──障がい者支援ならではの楽しさ
とにかく愛おしいに尽きるんですよね(笑)。障がいをお持ちの人って怖い人が多いんじゃないか、といったイメージの方も多いと思うんですよ。でも実際はまったくそんなことはありません。人懐っこい方も多いですし、ピュアで素直な方も本当に多くいらっしゃいます。素直だからこそ感情をぶつけて来てしまうのでしょうし、それをうまく言葉にできないから体でぶつけて来てしまうのだと思います。
障がいを持っている持っていないということは関係ありません。性格や個性が一人ひとり違う、というのはわたしたちも一緒です。その人その人に合わせた付き合い方がある、というのも一緒。だから「その人を理解しよう」という気持ちを持つことが何より大事。愛燦会のスタッフはみんなそういう気持ちでお仕事をしていますし、みんな深い愛を持ってご利用者に接しています。